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メタボリックシンドロームと内臓脂肪

世界的に脳血管病を含めた心血管病が非常に増加しているのが現状です。欧米諸国だけでなく、日本、東南アジア、特に中国やインドで急増しており、WHO(世界保健機関)の2002年のワールドヘルスリポートでも緊急課題として取り上げました。1980〜90年代にかけては、日本や中国は本当に心筋梗塞が少ない国として不思議がられていたのですが、21世紀になると、大きく変わってきてしまいました。

注意しなければならないのは、それぞれの病気を単独でみると、すぐに治療が必要なほど悪い状態ではないことが多いという点です。「少し悪い」程度の病態なのに、それが複数寄り集まるため、血管に非常な負担がかかるのです。糖尿病や高脂血症や高血圧などを、それぞれ別の病気として治療する従来の考え型では、どの病気も「軽症だから」といって放置されかねません。

内閣府が10月28日発表した「体力・運動不足に関する世論調査」によりますと、40代・50代の約半分の人が肥満を感じていると言います。運動不足を感じているのはおよそ80%です。これらの肥満、運動不足の意識は生活習慣病の発生するメタボリックシンドローム(内臓脂肪型の肥満)が意識されていることによります。特に30代・40代は働き盛りで運動不足になりがちですので、スポーツに対してもこれから始めたい人が増えてきています。メタボリックシンドロームが生活習慣病に繋がる原因であることの認識から肥満への不安感が高まったと思われます。

研究チームは「アディポネクチン」と結合する2種の受動体が血糖制御や脂肪代謝さらにはインスリン抵抗性を改善させると発表しています。日本人は欧米人より和食が多いにもかかわらず、メタボリックシンドロームや予備軍が多いのは、日本人は遺伝的に40%が「アディポネクチン」の少ない体質であることが原因で、運動不足や生活習慣によるメタボリックシンドロームが増加したということです。2種の受動体と同じように働く治療薬の開発が待たれるところですが、遺伝的要因にも効果があるメタボリックシンドロームの根本的治療につながるとして期待されています。

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この記事のカテゴリーは「メタボリックシンドローム」です。2007年09月11日に更新しました。

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